好成績校・向上著しい学校の公表へ:茨城県

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好成績校・向上著しい学校の公表へ:茨城県

 茨城県の教育委員会によりますと、それまで文部科学省が禁じていた学校別の成績の公表を、一転して認めることになったことを受け、成績の良かった学校や、学習状況の改善がみられたりした学校を公表するということです。

 公表することで、他の学校に刺激を与え、茨城県全体として教育の水準を上げたいということのようですが、しかしながら、学校別成績の一覧や順位の公表はしないという中途半端な方針のため、この程度の取り組みで茨城県全体の底上げは期待できないでしょう。この程度の取り組みはどこででもするでしょうから、他県に後れを取らない程度の現状維持を宣言したといっていいのではないでしょうか。

 よいところばかりをみんなで拍手するだけで現状が改善されるなら、これほど楽なことはないわけで、やはり、痛みを地域全体で共有し、問題意識を高め、改善していくことが必要でしょう。むしろ、成績の悪い学校を公表し、好成績の学校との差異を互いに確認し合い、生徒ともあわせて解決を図っていくという作業こそ、真の教育というものではないでしょうか。

 学校の序列化や過剰な競争を警戒しているという教育委員会の主張は最もなようでいて、学校の序列化は多様化に、過剰な競争は切磋琢磨に導いていくことこそ、序列化や競争を克服する道であると思います。成績というのは一つの指標でしかないということをもっと周知させれば、成績公表の弊害はかなり少なくなるはずです。