金の卵を確保せよ:京大の一手に注目

プロ家庭教師の指導法と教育放談

金の卵を確保せよ:京大の一手に注目

 質の高い学生を確保するというのは、どこの大学でも望むところでしょうが、では、質の高い学生とはなんなんでしょう?その基準というのはなかなか難しいところです。

 戦国四君の人材集めは、一流どころが各国の王につかえてしまうので、孟嘗君に代表されるように鶏鳴狗盗の2流どころを拾っていくしかなかったといわれています。中堅以下の大学は、AO入試などで、この鶏鳴狗盗の人材を集めているのが現状でしょう。けっして鶏鳴狗盗を馬鹿にしているわけではなくて、一芸に秀でる人材は、その芸において一流なのですから、まさしく一流の人材です。しかし、AO入試で集めた人材は、ほんとにその道の一流の人材なのでしょうか?単に数集めになっていないでしょうか?そんな疑問を受験に携わる人は必ず持っているはずです。

 では、一流の人材はどこに?

 これは普通に東大や京大に集まってしまうのが現状でしょう。(必ずしもすべてが東大・京大に入学するというわけではありませんが。確率的に非常に高いでしょう)

 優秀な人間が東大と京大、はたまた別の大学を選ぶかというのは、個人の自由なのでそれを捻じ曲げることはできませんが、東大にしても京大にしてもなんとか自分のところへひきつけたいはずです。日本国内であれば、まずこのブランド力は最高ですが、海外も含めるとなるとそうでもないので、最優秀の人間が東大・京大を選ぶとは限らないからです。

 そうなると、優秀な人間を早く発見し、囲い込むことが必要になります。

 いかに、早く人材を見つけるか?

 実は、どこの大学でも必ず欲しがる人材というのがいます。そして、その優秀な人材というのが、「国際科学オリンピック」の出場者です。

 如何にこの国際科学オリンピック出場者を確保するか、上位の大学では血眼になっています。普通、この国際科学オリンピックに出場する人は東大に入ってしまい、私が聞きかじったところでは、大阪大ですら、数年前まで過去に1人しか入学していなかったというほどなので、どれだけすごいかがわかるというものです。

 今回、京大では、この国際科学オリンピックに出場した学生を確保するために、この大会の出場した高校2年生を対象に、医学部の飛び入学制度を導入するということです。

 飛び入学自体は、千葉大などで実施されてますが、医学部に限っては初めての試みでしょう。京大医学部というビッグブランドに飛び入学というのは、国際科学オリンピックに出場するほどの人材でもかなり魅力的な選択ではないでしょうか。これにより、東大の理Ⅲの牙城は揺らぐのでしょうか?

 今後東大がどのような手を打ってくるか楽しみです。