日本の15歳の問題解決力はどんなもの?

プロ家庭教師の指導法と教育放談

日本の15歳の問題解決力はどんなもの?

 2012年にOECD(経済協力開発機構)が実施した、PISA(国際学習到達度調査)のうち、コンピュータを使った問題解決能力の結果がでました。日本は552点で実施された44の国や地域の中3位でした。PISAは3年おきに行われますが、主として「読解力」「数学的応用力」「科学的応用力」について調査が行われますが、今回は学校のカリキュラムにない問題解決能力を特別に調査したということです。

 主となる調査項目のうち、日本は「読解力」が4位、「数学的応用力」が7位、「科学的応用力」が4位でしたが、初めて経験することなどすぐに解決方法がわからない問題について、状況を理解し、自分の持つ技能や知識を応用し、問題解決にかかわろうとする能力をはかるこのテストが世界3位と、一番いい結果を残したということです。

 逆に読解力、数学的応用力、科学的応用力のすべて1位だった上海が6位という結果となっています。

 文部科学省では脱ゆとりに取り組んできた成果と胸を張っていますが、今後も継続して良い成績を残せるか課題になりそうです。

 しかし、大学のランキングだと苦戦するのに、PISAだとアジア勢が上位を占めるのはなぜなんでしょうか。研究者を育てることと、子供たちの学習力を高めるということとはベクトルの違う作業なのかもしれません。

 小数のエリートを育てる環境がよいのか、多数の知識層を育てる社会がよいのか、国としての浮沈にかかわる命題ですが、なかなか答えを出すことが難しいでしょう。